とおい あさのひかり


さむいさむい ふゆのあさ

カーテンのすきまから
おひさまのひかりがのぞきこんで
ぼくにごあいさつ
「おはよう 聖雨ちゃん 朝ですよ」

「んん……もうあさ~?」
もぞもぞと おふとんからかおをだして
あたりをみわたします
「まだねてたいよぅ……」

そうつぶやいておふとんにもぐろうとすると
「ダメです!おきなさい!」
と おひさまのひかりがカッとひかりました

「ん~!まぶちぃー……」
ぼくはまだめがあけれません
「ほら 今日はお外の見回りをする
約束だったじゃないですか!」

「うぅー……あしたじゃだめなの?」
「ダメです!今日行かないと
明日行きましょうって言っても
聖雨ちゃん絶対寝ちゃいますよね?」
「うん……」
「だから今起きてください!」

「わかったぁ……」
しぶしぶおきあがります
きょうはいつもよりちょっとだけおねぼう
でもまだあさなのでだいじょうぶ

ぼくはおきにいりのおようふくにきがえて
あくびをしながらげんかんにいくと
そこには玲がいました
「よ おはよーさん
ちゃんと起きたみたいだな」

「うんっ なんとかおきれたよぉ」
ぼくはれいにこたえながら
あることにきがつきました
それはれいのとなりにいるひとです

そのひとはとてもきれいな
かっこうをしていました
まるでもりのめがみさまのような
それでいてすごくつよいかんじもしてきます

玲となんだかにてる?
そんなことをおもってめをこすっていると
「聖雨?どうかしたのか?」
玲がぼくのようすをうかがいます
「玲~ そのひとだぁれ?」

「…は?」
玲はふしぎそうなかおをして
あたりをみわたします
どうやら ぼくにしかみえないひとみたいです
「聖雨には見えるのか?」
「うん~」

「んん…俺には見えないし
お前の見間違いなんじゃないか?」
「そんなことないもん~ ほらここにいるよ?」
「って言われてもな……」

すると玲のとなりにいたひとは
くすっとわらって こういいました

「                                 」




「……はっ!!」

おどろいたようなこえをあげて
からだをおこすと あさのひかりと
みなれたへやがありました
「……あれ?今のはゆめ?」

はやくめざめたせいなのか
よくわかりませんでした
「あら おはよう」
そしてそこにいたのは
ぼくのおかあさんでした
「…あっ!まま~っおはよ~」

「突然起きるから驚いたじゃない ふふっ」
「ほよ~…?」
なんだかさっきまでみたゆめのことが
とおいせかいのようにおもえてきました
「そろそろご飯が出来るから
ゆっくりいらっしゃいね」

そういってぱたんとへやからはなれていく
おかあさんのあしおとと
ゆらゆらゆれるおひさまのひかりを
みつめているうちに さっきまでのことは
すっかりわすれてしましました

きょうも あたらしい
いちにちのはじまりです


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IFが始まる前に亡くなった後
IFの途中から転生してきた聖雨ちゃんのお話

このお話はこちらのサイトで制作して
途中だけ書き足し作りました*

IFのイラストはこちら ↓

Hello…

一次創作イラストサイト